2016年4月30日土曜日

本日のクラスのワンシーン 4/23 約1か月クラスを休むと

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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中上級クラスで、ある女子学生が約1か月ぶりにクラスにやってきました。
この学習者、勉強が楽しくて仕方ない人。好きなことには時間も労力も惜しみなく費やします。クイズやテストになると燃えるタイプで、JLPT対策で分厚い課題をあげても、うんざり顔するどころか、にんまりしてました。

そんな彼女がなぜこんなに休んでいたかというと、飼い猫が病気になったり、お母様が体調が悪くなったりしたためで、本人のせいではない(と思われる)のですが、それでもその間日本語の勉強は全くしなかった模様。

で、久しぶりの授業は・・・

教科書を読ませたら、漢字が大分読めなくなっていました。クラスメートが読んでいるときは、教科書の端に落書きしていました。
新しい文法項目を導入したので短文の穴埋めをしてもらったのですが、ま~とんちんかんな答えばかりでした。空白部分の前後の意味や関係性が理解できていないようなのです。指摘して、もう一度考えるように促すと、今度はずーっと考えたまま動きません。「理解できていないのかな?」と思ってヒントも出しましたが、やっぱり同じ。どうも、考えているのではなくボーっとしているようです。
他の学習者はとうに終わって、「彼女を待っている間に」と私が与えたタスクが終わっても、彼女はまだ考え中でした。
話をさせても自分の意見が言えず、クラスメートがAと言えばA、BといえばB、理由を聞いてもこれと言った理由が言えず矛盾し、かつ文法や語彙もおかしいので、もう何が言いたいのかよくわからない状態に。

あんなに頑張り屋の学習者だったのに、まるで別人。
「人って1か月勉強から離れるとこんなに変わるのか~」と、ちょっと新鮮な発見、驚きでした。
おそらく、一番びっくりしているのは本人なんじゃないかと。

はやく元の彼女に戻ってほしいです(^^;)






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2016年4月26日火曜日

私にとっての最高の褒め言葉

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最近、クラスが終わるとある学習者がいつも言ってくれる言葉で、私はちょっとした達成感を味わえております。それは
 

「え?もう終わり?はやい!」


そして、こうも言ってくれます。


「日本語のクラスは、本当におもしろい!」



人は好きなことや楽しいことに夢中になっているとき、つまり内発的に動機づけられているとき、時間の流れを速く感じ、それをいつまでもし続けることができます。
また、内発的に動機づけられているときは、そうじゃないときより集中力が高まっているため、深い学びが得られるそう。

時間を気にしていなかったということは、時計を一度も見ず、ずっと集中していたということですよね。
実はこの学習者、先日も紹介したこの少年、ヘラちゃんです。
(関連記事→ある学習者の変貌ぶりに教師は興味津々

少なくとも彼にとっては、眠気を誘ったり、「早く終わらないかな」と、時計を何度も見る授業ではなかったということ。

「楽しくてためになる授業」で「学習者を内発的に動機づける」ことが私の目指す日本語授業なので、これ、私にとっては最強の褒め言葉です☆うれしー(^^♪
(関連記事→できるだけ長く日本語の勉強を続けてもらうには

あとは内発的動機づけ理論通り、深い学びによって成績が上がってくれることを期待しています(^^)






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2016年4月25日月曜日

余裕のある今の時期に進めていること

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能力試験対策講座、それに続く夏の集中講座が終わり、繁忙期が過ぎて今落ち着いて余裕がある時期。

こんなときは先送りしていた、もしくは自転車操業でやっていた仕事に着手するいい機会。
ということで、目下私たちが着手していること。


1.新たに増えたテストのパートの新規作成
2.プレイスメントテスト作成


1.については私が担当の読解と聴解のパートを作成中。(漢字テストはすでに作成済み)
(関連記事→テストの見直し。よりよい評価を目指して
2.については友人がメインで担当しており、私は一部作成と最終チェック作業。

これが終わったら


3.新規導入予定の上級教科書のシラバス作成と教材作成


をやるつもりでいます。

8月からまた能力試験対策講座が始まって忙しくなるので、それまでになんとか終わらせたいところ。学生や教師が増えても大丈夫なように、一つ一つ着実に整えていきたいと思います。




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2016年4月22日金曜日

語学教師が語学を習うと・・・②

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「さすらい生活 in ペルー」のほうにスペイン語を習い始めて気づいた点をまとめましたので、ご覧ください。

語学教師が語学を習うと・・・②




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2016年4月14日木曜日

本日のクラスのワンシーン 4/14 子どもの頃しなければいけなかったことは?

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♪育ってきた環境が違うから~ 好き嫌いはイナメナイ~♪と、山崎まさよしさんの『セロリ』の歌詞を思い出すことが多いこの仕事。

今日は「子供のころ、しなければいけなかったことは何ですか?」という質問をクラスにして、返ってきた返事が予想に反していました。

「ごはんをたくさん食べなければいけませんでした。」→そうだね~
「8時間寝なければいけませんでした。」→これも、うん、そうだね~
「宿題をしなければいけませんでした。」→これは今もだけど・・・。だからしてこないのか??

日本人ならどうでしょうか。
「親の手伝い」関係、門限など、その家庭のルールを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。私はそうでした。

でも、こちらでは中流階級でも家にお手伝いさんがいることが多いので、親の手伝い=家事手伝いなどしたことがない子が多いのです。
家事はもちろん、自分の部屋の掃除や片付け、物の管理もしたことがないようです。
それに、学校や習い事は親や運転手が基本車で送り迎えして、高校卒業まで自分一人で出歩いたことがない人も大勢います。それはもちろんいろいろ危険だからなのですが、したがって門限などもありません。
「家にルールはないの?」というと、みんな「うーん」と言って考え込んでしまいます。

ですから、親に言われることは子どもの健康を気遣うことばかり。


♪育ってきた環境が違うから~♪ そりゃルールも価値観も概念も違うはずだ~、と、改めて思った一コマでした。





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2016年4月13日水曜日

【番外編】とんかつを食べに行こう!

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今使っている教科書のある課で「とんかつ」という単語が出てきます。
写真を見せて紹介したとき、「おいしそう」という感想。
こちらでは日本食の代表と言えば「maki」こと巻き寿司かラーメンなので、他の料理はお店のメニューにあってもあまりなじみがありません。
私が行ったことのある日本食レストランでとんかつをメニューに載せているお店を数件挙げ、「そこに行けば食べられるよ」と教えてあげました。

何回目かのその課のときに、ある学習者が「とんかつが食べたーい!」と言い出しました。よほど気になっていたのでしょうね(^^)
そしたらほかの学習者が「じゃあクラスが終わったらみんなで食べに行こう!」と提案し、みんなで食べにいってきました☆

今回行ったお店は私も初めてです。クラスの学習者の一人が以前このお店の近くに住んでいて、数回利用したことがあるそうで、その学習者のすすめでそこになりました。

私を含め6人で行ったのですが、「食べたい!」と言った学習者を含め3人がとんかつ定食、1人が
チキンカツ定食、日本滞在歴のある1人はとんかつを食べたことがあるので、まだ食べたことのないちゃんぽん、私はかつどん。

とんかつは肉がうすーくて、正直日本のそれとは見た目別物でしたが、注文した学習者たちは「おいしい、おいしい」と食べていました。「日本のはもっと肉が厚いよ」というと、「いつか日本に行って、本物のとんかつを食べるんだ!」と、ある学習者。こういうこともモチベーションアップにつながりました(^^)

おもしろかったのは、ある学習者は割り箸を割らずにフォークのように使い始めたこと。
このお店を紹介してくれた学習者で、もちろん「maki」なども食べているのでお箸は使ったことがあるはずなんですが、割り箸の間に指を指し、「ほら、この方が使いやすい」と。確かにとんかつがうまいこと割り箸に挟まれて口に運ばれて行きます。
でも!やっぱり日本人としてそれは見過ごせないので、「お願いだから割って!」と言って、割ってもらいました(笑)。そしたらとたんに挟めなくなり(もちろんお箸の使い方教えました)、特にごはんが難しかったようで、半分以上残していました。ご飯が進まなかったのは「味がついていないご飯って食べないんだよね」ということもあったようなのですが、「ソースかけて食べたら?」の提案にも乗ってこず。あのままフォーク仕様で使わせてあげたらよかったのかな?と、ちょっと胸が痛みました。

ちゃんぽんは野菜たっぷり、シーフードたっぷりでなかなかのものだったのですが、それを頼んだ学習者は、なんと野菜嫌い、シーフードもちょっとだけあれば十分でそんなにいらない、と、ひたすら麺を探して食べて具の大半を残していました。スープはおいしかったそうなんですが、おなか一杯にはならなかったそうで、こちらもちょっと残念な初体験となってしまいました。

私のかつどんも味が濃かったですが(ペルー人好みの味の濃さ)、お肉いっぱい乗ってて食べ応えがありました。

はじめての「maki」とラーメン以外の日本食体験。
少しでも彼らの世界が広がってくれたら嬉しいです☆




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2016年4月12日火曜日

ある学習者の変貌ぶりに教師は興味深々

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最近少しずつ待機学習者が戻ってきているのですが、そのうちの一人、まだ14歳の少年ヘラちゃんの変わりっぷりが、教師の注目を集めています。
(関連記事→お待たせ!待機学習者の帰校

彼はアニメ大好き。この学校に来る前も自分で少し勉強していたようで、ゼロ初級クラスで始めたときは自己紹介程度はできていました。
でも勉強が進んで独学の貯金が底をつき、それからはクラスでは決して成績上位者ではありませんでした。

ところが。新クラスでは彼が他の学習者をリードしています。しっかり自宅学習しているようで、単語などもしっかり覚えてきたり、活用なども復習してクラスのたびごとに習得が進んでいきます。だから他の学習者から頼られる存在に。ちなみに他のクラスメートは彼より年上ばかりです。
もともときれいな顔立ちの子だったのですが、少し見ない間に男っぷりが上がって、「少年」から頼りがいのある「青年」に。

アニメで鍛えた日本語力もあるし、この勉強に対する姿勢、まだ10代前半の彼は伸びしろがありすぎて、これからどのように変わっていくのか成長が楽しみでなりません。

学習者のこういう無限大の可能性を見せられたとき、本当に心が震えます。
この仕事していて本当によかったな、と思える瞬間の一つです。




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2016年4月9日土曜日

本日のクラスのワンシーン 4/9 新BasicoⅠクラス開講

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1,2か月に1回の割合でゼロ初級クラスが開講しています。
ありがたいことです。
今回も土曜午前のクラスに8名登録があり、7名が来てくれました。

若者クラスで、女性5名の男性2名。
どこのゼロクラスでもそうなんですが、自分と同じ趣味・志向を持つもの同士なので、時間がたつにつれてすっかり仲良くなります。
でもこのクラスは初日からもう仲良くなって、助け合い体制ができつつあります(^^)
やっぱり若者、そういう壁が低いのかもしれませんね☆

みんなかわいいのですが、1人ものすごいべっぴんさんがいます。
私の目の保養となりそうです(笑)

これからどんなクラスになるのか楽しみです。





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やっぱりうれしい学習者の復帰~日本旅行からお帰りなさい

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午後の初級のクラスに一気に2人学習者が増えました。

一人は私がこの学校に赴任する前にこの学校で習っていた学習者で、今回お子さんの進学をきっかけに時間にゆとりができたので、また日本語学習を再開するという方。数年のブランクがあって文法など結構忘れてしまったということなのですが、それでも時間ができたらこうして戻ってきてくれる。ありがたい限りです☆

そしてもう一人は、3月初めから1か月、休暇を利用して日本に旅行に行っていた学習者。
(関連記事→入れ替わり週間。今週でさようなら、来週からこんにちは
この学習者はゼロ初級から教えた学習者なので、戻ってきてくれてうれしい!!
久しぶりにその姿を見て、元気そうで安心しました。

授業終了後に日本旅行の感想を聞いたところ、東京を中心に滞在してそんなにあちこち行ったりはしなかったのですが、東京近郊だけでもすっごく楽しくて充実していたそうで、「また行きたい!すぐにでも帰りたいぐらい!」とうっとり&興奮気味に話してくれました。

それを聞いて、こちらもとても嬉しくなりました(^^)
いつかまた日本に行ったときに役に立つよう、ここで一緒に日本語の勉強がんばりましょうね☆


二人とも、お帰りなさい\(^o^)/




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2016年4月5日火曜日

新メンバーの加入と旧メンバーの脱退!?

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先日追々試を受けた子のクラスで、メンバーの入れ替わりがありました。
(関連記事→勉強しない10代男子、こうしたら勉強しました
このクラスを担当するようになったのは今年からですが、私がここに来た時から中高生3人メンバーで、ずっと変わらなかったんです。
ちょいちょい休むのですが、それもなぜかわかりませんがAさんとB・Cさんが交互に休むことが多いんです。まるで打ち合わせでもしているかのよう。
なので、通常クラスより歩みが遅いんですが、まあお互い休むしちょうどいいのかもしれません。


そこに、2月初めに久々の新メンバーの大学生Dさんが加入。
彼は日本語学習歴があり、もっと先の文法まで習っているので速く進むのを希望していました。だから歩みの遅いクラスに一緒にして大丈夫かな?なんてちょっと心配していました。全体の進度も遅いのですが、1回の授業でも、先日追々試を受けた子は普段から漢字を書くのも話すのもちょっと時間がかかるタイプ(習得が遅いのではなく、そういうスピード)。実際Dさんはそれにちょっとイライラしているようでした。
でもそんな心配をよそに、Dさんもちょいちょい休み、セマナ・サンタ後はぱったりと来なくなりました。きっと大学が始まって忙しくなったのでしょう。

それを察知したかのようなタイミングで、4月からHさんが加入。
彼も既習者で、文法的にはもっと先まで習っています。でも、特に先を急いでいる様子もなくて間違いなどともちゃんと向き合い、スピードの遅い子のことも笑顔で見守ってくれています。これにはホント、感謝!です。
彼は毎回休まずに来るので(これが普通(^^;))、当たり前ですが毎回進みます。ほかの学習者が前回休んだ場合、次のクラスはちょっと復習の時間を多めに取って追いついてもらうようにしているのですが、それも不満げな様子もなく、むしろその文法事項のさらなる習得のためにその時間をりようしているよう。これにも感謝!

彼なら、この休みの多いクラスでもうまくやっていってくれるかもしれません。


ずっと同じメンバーだったクラスに新しい風が入ってきた矢先、古い3人メンバーのうち3月から大学生になったAさんが、大学の授業が終わる時間が遅く、日本語のクラスを続けるのが難しいかもしれない、と言ってきました。

なんですとーーー!?!?

これまで遅刻・欠席はしても辞めないで続けてきて、去年の能力試験ではN5にも合格して着実に力を伸ばしてきた学習者名だけに、これはちょっとショックなお知らせでした。

とりあえず家族ともよく相談し、月謝が切れる今週までは来るということなんですが・・・。
人生のステージに合わせて変わるのは当たり前のことで、しょうがないんですけどね。

せっかくいい感じの新メンバーが加入したのに、旧メンバーがいなくなるなんて・・・。


なかなかうまくはいきませんね☆





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2016年4月2日土曜日

本日のクラスのワンシーン 4/2 美容整形と褒めることについて

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最近上級クラスでは欠席が続いておりまして、本日も一人だけの出席でした。
普通にカリキュラムの内容を進めてもいいのですが、特に急いでいるわけでもなく、いつまでにどこまで終わらせなければいけないという期限もないので、このように一人のときは学習者の希望に合わせてニュース聞いたりディスカッションや作文をしたり、いろいろしています。

今日は「話したい」ということで、特に話したいテーマがあるわけではないようだったので、こちらからお題を提示しました。
何でもよかったのですが、教材見ていてふと目に留まったのが「美容整形についてどう思うか」。
学習者は若い女性、美容にも関心があるとふんで、このお題で話してもらいました。

話しているうちに、日本人と外国人のメンタル面での違いが浮き彫りに。

まず、彼女は美容整形には基本的には反対だそうです。
では、外見のことで本人がすごく悩んでいたり、いじめにあったりする場合はどうか、ということについて聞いてみたところ、「周りの人が、その人がどれだけ素晴らしく貴重な存在であるか話して聞かせることが大事。」ということでした。さらには彼女の国では「自分はきれい。自分はすばらしい」と、自分で自分を褒める自己啓発が広く普及しているそうで、そのままの自分を受け入れ認めることで、外見の美しさだけをそれほど追い求めなくて済んでいるそう。
もちろんもっと外見美を追求したい人もいるので、美容整形はありますが。


周囲を褒め、そして自分も褒める。
自分の考えや気持ちを素直に言葉で表して伝える。

これって、日本にはない文化だな~、と思いました。

言われてみれば普通の日本人って、自分で自分にダメだしすることは大いにあっても、褒めることってあまりないですよね?試験に受かったり、がんばって何かを成し遂げたときに「自分がんばった!」と褒めることはあっても、特にがんばっていない自分を、その存在自体を「そのままで十分素晴らしい」なんて褒めたりしません。

それと同時に、自分の周りにいる家族や友人、同僚、恋人などにも、いくらその人のことを大好きで、尊敬していて、美しいと思っていて、憧れていたとしても、正面切って「あなたは本当に素晴らしい」ってその人自身を褒めたりしないですよね?その人の持ち物やファッションや何か特定の行為についてピンポイントで褒めることはあっても、その人まるごとを、そして何回も、褒めたりしないと思います。
私個人は、そうやって人を褒めたことも、もちろん褒められたこともないような気が・・・
あったとしても、お酒飲んで酔っ払って、感情が高まって、泣きながら・・・とか?(笑)
日常的なことでは決してありません。

ちなみに彼女は恋人から「いつもきれいだと言われる。素晴らしいと言われる。たまに言いすぎと感じられるぐらい。」だそう。それについてどういう気持ちか聞いたら「嬉しい」とのこと。
彼女も恋人をいつも褒めるそうです。なぜなら、自分の気持ちを相手に伝えたいから。

うーん。やっぱり私とは文化が違うな~。


彼女曰く、美容整形を避けるにはやっぱり自分に自信を持つことが一番大事で、それは自分で自分を、または周りが自分を「褒める、認める」ことが基本だそうです。
だから「褒める」文化ではない国の美容整形については「どうしたらいいかわからない」との結論でした(^^;)


学習者と話していると、自分では気づかない自分の「文化」や「常識だと思い込んで疑いもしないこと」を発見することが多々あります。
今日もそんな一日でした。
そして、いろいろ考えさせられました。
とりあえず、美容整形しなくていいように、自分で自分を褒めて認めてあげることから始めようと思います(笑)





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2016年4月1日金曜日

学習者が日本へ旅立ちます。そしてクラス解散

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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これまでも何回か紹介してきましたが、とうとうイラストレーター君が日本に旅立ちます。
直前には本人の希望により、会話の個人クラスを3回程行いました。

そして今日が彼が所属するクラスの最後。

というのも、ほかのクラスと合体するのです。
私が初めて受け持ったゼロ初級クラスで、数回に渡る統廃合と時間割の調整の中、一番進みが速いクラスに最後まで残ったのは、イラストレーター君とオトート君の二人だけでした。ほかにもクラスメートはいるのですが、この子の学習開始時期はがもっと早かったので。

今日がこのクラスの最後。
課テストをして、イラストレーター君は無事合格して終了。
オトート君は合格して、早速明日から新しいクラスに加わって新しい先生のもとで勉強します。
もう一人の女の子は学校の活動がたくさんあって多忙につき、これから先どうするかは家族と話し合って決めるとのことで、学習を継続するかどうかは不明です。

3人ともバラバラな道を行くようになるかもしれませんので、今日は最後に写真を取りました。
これからそれぞれの環境でたくましく生きていくであろう仲間との最後の思い出。


日本に行くイラストレーター君も、
新しいクラスに入るオトート君も、
そして継続するかどうかは親次第の女の子も、
ホント、それぞれの道で頑張ってほしいと思います。
後続クラスで学習を続けている元クラスメートもたくさんいますのでね。
自分のペースで、無理せず勉強するのが学習を長く継続させるコツのようなものだと思います。

これにて解散!
楽しい思い出をありがとうございました(^^)







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