こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。
今日の初級のクラス。
存在文をやったので、「ペルーになにがありますか」という質問をしました。
みなさんも、ペルーと言えばマチュピチュ、ナスカの地上絵など、世界的に有名なものを想像される方も多いと思います。
そうして出てきた学習者Aの答え「ペルーに家があります」
特別感まるでなし・・・
気を取り直して聞いた学習者Bの答え「ペルーに公園があります」
まあ、あるけど・・・間違ってないけど・・・
「家や公園は世界中どこの国にもあるよね?ペルーにしかないものが、あるでしょ?」とちょっと誘導。
そうしたら「え?マチュピチュとか、クスコとか?」
そうそう!それですよ~!
私の反応を見た学習者たち「あ~(そういうことね)(・o・)」
これで私が期待する応え方は分かったはず。
この流れで「じゃあ、ペルーに何がいますか?」と質問。
学習者A、得意げな顔をして「ペルーに犬がたくさんいます(^^)」
・・・そ、そうね。犬かっている人多いよね。
ねぇ、ペルーにほかにもっとめずらしい動物いないの??
悩んだ学習者B「そんなこと言われても、アルパカとか、リャマとか、ビクーニャとか普通だしね~。」
!!!!!!!
この答えを聞いてやっと、わざと的を外した答えを言っているんじゃないか疑惑が晴れました。
そう、ペルー育ちでこの国から出たことさえないまだ10代のこの子たちには、アルパカもリャマも生まれたときから当たり前にいる動物だったのです。
私たちの感覚で言う牛や豚に近いもの。つまり、ある時は家畜、ある時は食料、山に行けば放牧されているもの・・・。お隣りボリビアにもいるみたいなので、そりゃあ隣の国にいるなら、南米全部、いや、世界中どこにでもいると思っても不思議ではありませんね。
教訓「生まれ育った文化は、それが当たり前すぎて、そのユニークさに気づかない」
これはもちろん自分にも言えることです。
日本にいると、それが世界的に見てどんなにユニークなものなのか気がつかないものです。
私は日本語教師になって、外国をさすらうようになって、日本を外から見るようになって、自分の言語や文化について初めて気がついたこと、たくさんあります。
外国や外国語に触れて「外」を知ること、それは逆に「内」を知ることにもなるんですよね。
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