2016年2月29日月曜日

入れ替わり週間。今週でさようなら、来週からこんにちは。

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


先日一区切りを感じたことについて書きましたが、今日からリアルに人が入れ替わる「入れ替わり週間」です。

今日の一つのクラスでは、ゼロ初級から一緒にがんばってきたクラスメート同士がばらばらに。もう同じクラスで勉強することはありません。違うクラスに進んだ後は、一人はアルゼンチンへ留学してしまうからです。

もう一つのクラスでも、全員集まるのは今日で最後。夜または土曜クラスに移動する人、時間割が合わずにしばし待機する人、日本へ留学する人、仕事が忙しくてしばらく日本語学習自体をお休みする人など様々です。

どちらも初級前半のクラスで、まだ日本語を勉強し始めて半年たっていないぐらい。なのにもうこんなに人の入れ替え(というかクラスの解体)があるなんて思ってもみませんでした。来週には新しいメンバーと勉強していたり、しばし姿を見なくなったりするんですよね~。

唯一の救いは、みんなウチの学校が好きで、待機者はいても留学や進学以外で去っていく学生がいないことです。ありがたや。

こういうのも一期一会なんだなって思います。
ずっと同じメンバー、環境で勉強できるわけじゃない。

なんか、ここ最近入れ替わりが多すぎて、私も気持ち的にちょっと対応が遅れていると言いますか、無感覚になっているんですけど、とにかく、みんながそれぞれ自分の人生に合わせて、自分のペースで日本語学習を進めてくれればそれでいいです。サヨナラじゃないですからね。また戻ってくるのを待っています。

今日までのグループは解散になるけど、でも楽しかった時間と感覚は、ずっと心に残っていると信じて。また新たな環境でそれぞれがんばっていきましょう。




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2016年2月28日日曜日

あなたの授業のお値段、いくらですか?

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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日本の予備校のカリスマ教師はすごい年収だそうですね。
その授業を受けさえすれば大学に合格できるという、受講者たちの夢を叶えてきました。
だから受講生たちは、たとえ多少値が張ろうと、その予備校の、その先生の授業を受けることを望むのです。
予備校は、集客力が高くて実績も残せる彼らに、それ相応の対価を支払うのです。

そこにはマニュアルも、安泰も、手抜きもありません。
もちろん、どこかで誰かがやっていたような通り一遍の授業のわけがありません。
肩書きは力を発揮するかもしれませんが、授業を受けて力がつかなければ受講者は離れていきます。
完全実力主義の世界です。
彼らは自分オリジナルの教授法やメソッドを苦労の末に確立してきたのです。

唯一無二の授業
付加価値

あなたが予備校の先生だったら、あなたの授業にいったいいくらの値がつくでしょう。
あなたの授業の価値は、お金で計算したらいったいいくらぐらいに相当するのでしょう。
何人の受講者があなたを名指しして選んでくれるでしょう。
何人の受講者があなたの授業を受けるために、親を説得したり、お小遣いやアルバイト代をつぎ込んでまで、授業料を払ってくれるでしょう。
何人の受講者に満足感や達成感、さらに言えば生きる歓びを与えることができるでしょう。


人は「これはいい!」と思って価値を見出せばそれに見合うだけのお金を払いますし、反対なら黙って去っていくだけです。


私はさすらいの日本語教師ですから、いつもそのことが頭の隅にあります。
世界中で通用する授業、レベルじゃないと、働き口がありませんし、
世界中で出会う学習者に満足感を与えられるレベルの授業を提供しなければ、さすらい続けるどころか、そこにとどまることもできません。
「さすらいの日本語教師がいい!」とご指名くださる学校や先生方、学習者と出会う為にも、私オリジナルの授業、オリジナルカラーである必要があります。


ご自分の授業に高値がつくために、あなたは何をしますか。


それを考えると、すべきことが具体的に見えてきます。
思ってるだけじゃなくて、行動に移しましょう。
そのためにはそれを書きだしてリストにして、常に目につくところに貼っておくと効果的。
とにかく動き出すことが大切。
そうすれば目標とする授業(自分)にはやく近づけますよ☆(と、こないだ読んだ自己啓発の本に書いてありました)

まずはリスト化するところから。
一緒にカリスマ教師(笑)目指してがんばりましょうね(^^)


関連記事
教師の役割再考
感情を見つめて得た気づき。日本語教師としての私が大切にしているもの3つ。
大きな成功、細部に宿る~日本一のエンターテイナーから学んだこと
一教師の反省
Student-Centeredな授業かどうかのバロメーター




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2016年2月27日土曜日

一つの区切り

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今日は、今までお手伝いくださっていた時間講師の先生の最終日でした。
これまで、教案チェック、クラス見学などをさせていただいて、私の方もたくさんのことを学ばせてもらいました。
クラスも今日が課テストだったので、学習者にとっても気持ち的に一区切り。

授業終了後、先生も学習者も顔が晴れやかだったのが印象的でした。
やっぱり、どんなことでも何かをやりきった人の顔は、輝いていてステキですね。

もちろん学習者の方は来週から新しい課に入って授業が続きますし、残念ながら追試になってしまった人もいます。でもその学習者は自分がこの課を十分には習得できていないことを自分で分かっていて、追試を受けたあとももう一度同じレベルをやりたいとの申し出がありました。
お金を払って勉強している当校の学習者にとって、同じレベルをもう一度繰り返すのはとても嫌なこと。これも、ある区切りまでやって自分の状態を把握できたからこその決断、勇気ある一歩だと思います。

他にも、今日で最後になるクラスが一つ。こちらはもう閉鎖です。
学習者が2人のクラスだったんですが、ある学習者は日本行が決定しもう来られず。もう一人の学習者は課テストで合格できず。追試も受けませんでした。
けっこう前の課からの未習得事項がたまっていて、もうどうがんばっても前に進めないぐらいになっていたのです。下のレベルのクラスへの移動となるのですが、果たして本人継続するかどうか・・・。先程も申し上げた通り、自分で「できない」と認識で来ていても、引き返してもう一度繰り返しやるのはとても勇気がいることなのです。

そして来週からは学校が始まり(これまでペルーは夏休みでした)、当校ではこれまでの夏授業の時間割から一変して、夜の授業が多くなります。これまで午前の集中クラスに来ていた学習者は、土曜クラスや夜クラスに移ってバラバラに。

ということで、なんだか今日は「区切り」を感じる日でした。
いつも同じように過ぎていく毎日も、こうして時間の流れと共に変化しているんですよね。
だからやっぱり、一日一日を、授業の一つ一つを、そのメンバーといる一瞬一瞬を、きちんと大切にしたいと思うのです。




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2016年2月26日金曜日

本日のクラスのワンシーン 2016/2/26 ラテン男の照れ隠し

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あるクラスにカップルがいます。
この学校でできた初のカップルです☆
(関連記事→初カップル誕生なるか??
       →展開はやっ!

もはやクラスでも公認のカップルで、いつも隣同士で座って仲良く勉強しています。
ときに肩に手を回したり、肩に頭をもたせたり、体の一部が常に触れていたり、周りの声が大きくて聞きづらいときにはかなり顔近づけて話したりしていて、なんかやっぱり、日本とは違いますですよ(^^;)
でもさすがに場をわきまえていて、授業中にキスするとか、授業そっちのけで二人の世界に入るとか、目のやり場に困るとか、そういうのはなくて、どちらかというとクラスを明るくまとめてくれる存在だし、まあ許容できる範囲だしさわやかな方です(笑)


そして今日、理由の「から」をやりました。

ペアで練習しているときに、彼氏の方が言ったんです。
「私は○○さん(彼女の名前)が大好きです」

私:ははは(*^_^*) それ、ここで言っちゃうんだ~☆♡♪ 理由はなんだろう??
彼女もちょっと顔を赤らめながら答えを待っています。
クラス中もいつの間にか聞き耳を立てています。


彼氏:「おいしい食べ物を持ってき(てくれ)ますから(#^.^#)」


・・・・・・・・・・・


これにはいつもラブラブな彼女もちょっとショックだったみたいで、その後ブーブー言ってました(もちろん笑顔でね)。

ラテンの男でも恥ずかしい気持ちって、あるんですね~。
人前でも気にせずに歯の浮くようなセリフをいくらでも言っているイメージだったので、ちょっと意外。

彼氏さん、照れ隠しなのはわかります。ですから二人のときにはロマンチックなことを言って彼女を喜ばせてあげてくださいね☆




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2016年2月25日木曜日

本日のクラスのワンシーン 2016/2/25 ペルーの珍味

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今日の初級中盤のクラスは、なんと全員無遅刻でした~!
史上初です!快挙です\(^o^)/!!

そんなクラスで今日は「~たことがある」の文型をやりました。

行ったことがある場所から、食べ物の話題へ。
私が得意げに「アルパカの肉を食べたことがあります!」と言うと、ペルー人的には”そんなの当たり前”と思ったのか、「私はリャマの肉を食べたことがあります」と言う学習者あり。

それを聞いたほかの学習者、「へぇぇ!どうだった??」

ペルーの山間部にはアルパカもリャマもたくさんいますが、アルパカは普通に食べてもリャマ肉を食べるのは珍しいようです。知りませんでした。

聞かれた学習者「(保存用の)塩漬け肉を使った料理を食べたけど、まあまあ・・・」と言いながら、顔がだいぶ歪んでいます。きっとおいしくなかったんでしょうね・・・(^^;)

それを聞いた他の学習者にも火がつき、「私はスリを食べたことがありません。」

それを聞いた他の学習者たち、「わお!」「えぇ~!」など小さく叫びました。
反応からしてよほどの食べ物のよう。

スリとは、イモムシのこと。セルバ(ジャングル)で食べられているそうです。

出た!ムシ系!これは強烈です!
でもよく聞けば「~たことがありません」と言っていました。それを知ってみんななぜか胸をなでおろしていました。イモムシはペルー人にとっても難易度高い食材のようです。

そして次の学習者「私はサルの肉を食べたことがあります」


それを聞いて私「ペルーではサルの肉も食べるんですか?」と質問。
その学習者「うそです」(テヘペロ☆)


・・・・・!!やられました~(>_<)


ということで、ペルーの珍味情報でした(^^)
気になった方、どうぞいつかお試しを(笑)




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2016年2月24日水曜日

本日のクラスのワンシーン 2016/2/24 当たり前すぎて気づかない素晴らしさ

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今日の初級のクラス。
存在文をやったので、「ペルーになにがありますか」という質問をしました。
みなさんも、ペルーと言えばマチュピチュ、ナスカの地上絵など、世界的に有名なものを想像される方も多いと思います。

そうして出てきた学習者Aの答え「ペルーに家があります」

特別感まるでなし・・・

気を取り直して聞いた学習者Bの答え「ペルーに公園があります」

まあ、あるけど・・・間違ってないけど・・・


「家や公園は世界中どこの国にもあるよね?ペルーにしかないものが、あるでしょ?」とちょっと誘導。

そうしたら「え?マチュピチュとか、クスコとか?」

そうそう!それですよ~!

私の反応を見た学習者たち「あ~(そういうことね)(・o・)」


これで私が期待する応え方は分かったはず。
この流れで「じゃあ、ペルーに何がいますか?」と質問。

学習者A、得意げな顔をして「ペルーに犬がたくさんいます(^^)」

・・・そ、そうね。犬かっている人多いよね。
ねぇ、ペルーにほかにもっとめずらしい動物いないの??

悩んだ学習者B「そんなこと言われても、アルパカとか、リャマとか、ビクーニャとか普通だしね~。」


!!!!!!!


この答えを聞いてやっと、わざと的を外した答えを言っているんじゃないか疑惑が晴れました。
そう、ペルー育ちでこの国から出たことさえないまだ10代のこの子たちには、アルパカもリャマも生まれたときから当たり前にいる動物だったのです。
私たちの感覚で言う牛や豚に近いもの。つまり、ある時は家畜、ある時は食料、山に行けば放牧されているもの・・・。お隣りボリビアにもいるみたいなので、そりゃあ隣の国にいるなら、南米全部、いや、世界中どこにでもいると思っても不思議ではありませんね。

教訓「生まれ育った文化は、それが当たり前すぎて、そのユニークさに気づかない


これはもちろん自分にも言えることです。
日本にいると、それが世界的に見てどんなにユニークなものなのか気がつかないものです。
私は日本語教師になって、外国をさすらうようになって、日本を外から見るようになって、自分の言語や文化について初めて気がついたこと、たくさんあります。

外国や外国語に触れて「外」を知ること、それは逆に「内」を知ることにもなるんですよね。




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2016年2月23日火曜日

本日のクラスのワンシーン 2016/2/23 今までもらったクリスマスプレゼントは?

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初級中盤のクラス。

このクラスは中学生、高校生中心の若いクラスで、やっぱり雰囲気が社会人とは違っていてかわいいです☆
今は夏休み中のため、家族旅行に忙しく、久しぶりに全員そろいました(^^;)


さて、今日は「AたりBたり」の復習と「AやB」をやりました。

「AやB」を使って文を言ってもらおうと思い、「クリスマスにどんなプレゼントをもらいましたか?」という質問をして、返ってきた答え:


お金

以上!


ここ数年はお金が続いているそうです。もうもらっていないという子(10代、20代)もいました。
ペルーのクリスマスプレゼントは結構実用性重視なんですかね~?
カトリックの国だし、クリスマスシーズンは街行く人は大きな包みを抱えているし、知り合いもプレゼント調達が大変だ、なんて聞いていたので、てっきりみんな「モノ」をもらっているんだと思っていました。
まあ、ほんの数人に聞いただけなんで実態はわかりませんが、意外な答えでちょっとびっくり。


そういえば、他のクラスでクリスマス時期に授業をしているとき、「今年のお母さんからのクリスマスのプレゼント」と言って、

apple watchをしている子がいました。ひょ、ひょえ~(^_^;)


ま、ご家庭それぞれということなんでしょうね。




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2016年2月22日月曜日

オススメの「て形」の歌

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日本語教育の世界では「飲んで」「聞いて」「食べて」などの連用形を「て形」と呼んでいて、初級の最初の山場となっています。

普通の日本人でも、こんなルールがあったなんて知らなかった!という人も多いはず。
子どもはルールなくても自然にできるようになっていますし、学校教育でもやりませんものね。
私も、日本語を教えるための勉強をするまで知りませんでした。

この「て形」の作り方のルールを教えるのに歌を利用されている先生方が多いかと思います。
私もその一人なんですが、この「て形の歌」ってのが、けっこういろんな種類があるんですよね。
昔から使われている有名どころですと「なんちゃら賛歌」に合わせたもの、ほかに「ロンドン橋おちた」とかもありますが、以外にすべてをカバーしているものって少ないんですよね。

そんな中、私が気に入って使っている「て形」の歌、それは「キラキラ星」の替え歌です☆
ご存知の方も多いかと思います。


では早速。左がキラキラ星の歌詞、右にそれに合わせたて形の変形です。
→は読まずに、ほかを歌詞に当てはめてください。


キラキラ       いちり→って
光る         びみに→んで
おそ         き→いて
らの         ぎ→いで
星よ         し→して

まばたきしては  行きます→行って 
みんなを見てる  たべます→食べて

キラキラ光る    学校へきて
お空の星よ     べんきょうしてください


これなら1グループ(=五段活用)の変形全て(「行く」が「行って」になる例外も含めて)、2グループ(=上一段・下一段)、3グループ(カ変・サ変)の全ての変形が入っています。
それにこのメロディーなら世界中だれでも知っていますし、最後が「~ください」とセットになっている点、そして「学校へ来て勉強してください」と学習者へのメッセージになっている点も好きな理由です(^^)

今日もこれを使って「て形」の導入・練習をしました。
みんなで何回か歌って、個人でしばらく練習したら、1回目なのになかなかスムーズに変形できるようになりました~(^^)ま、ここからが長い道のりなんですけどね(^^;)

それまで「なんちゃら賛歌」しか知らなかった先生でも、「これはいい!これからこっちにする!」とファンになって採用してくださった方、結構多いんです。
私もいつどこで知ったのか覚えていないのですが、オススメなのでシェアします☆

そしてもし他にもいい覚え歌があったらシェアしていただけると嬉しいです(^^)




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2016年2月21日日曜日

なめられない教師になるためにすべきこと

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私の勤める学校は日本で言う英会話学校のような所。なので子どもクラスと大人クラスがありまして、小学校を卒業したぐらいの12,13歳ならもう大人クラスに入ります。
大人クラスにはそんな子どもから現在は30代後半の学習者までいろんな背景を持つ学習者たちが在籍しています。

さて、小さい子どもはもちろん10代の若者たちって、自分を振り返ってみてもそうなのですが、大人をよーく見てます。
そして、「こいつはちょろい、甘い」と一たび思えば、もう独自のルールを作ってしまいます。


例えばですが、先日、ある10代前半の学習者が、教師から見えない側の耳にイヤホンを入れたまま、授業に参加していました。
ペアワークで話す活動のときも、全然話さず何か教科書に書いています。
はじめは落書きでもしているのかと思ったのですが、まだそこまでではなく、答えるべき返事を教科書に書いていたのでした。


さて、みなさんならどうしますか?


先程も言いましたが、子どもは大人をよーく見ています。この子も教師を試しているのです。一度これを教師がスルーしたり注意しなかったら、もうこれは許される行為として認定されてしまうのです。

なめられないために、教師がすべきこと。

それは、クラスのルールは教師が決める、ということです。
ご自分の中で「ここまでは許容、ここからはダメ」という枠組みを決めて、それを守らせるのです。
別に厳しくしろ、大声で叱れ、と言っているのではありません。ダメなものはダメ、と、注意すべき時にきちんと注意する、それだけです。

上記の例で言いますと、私だったらイヤホンは速攻注意ですね。
だって語学学習なのに、片耳にイヤホン入れたまま会話練習なんてできませんもん。
教科書に文を書いているのも「今は話す時間。書く時間じゃないよ」と言って、会話練習に戻させます。クラスに来るメリットの一つが他のクラスメートとたくさん話す練習をすることですし、現にペアに相手は話したいのに話せないでかわいそうなことになっていました。

でも、中にはリラックスした気分で学習できるようにと音楽OKの先生もいらっしゃると思います。
それなら先生が選んだ音楽を、教室全体にバックミュージックでかければいいですよね。
会話練習のQAもどうしても書かせたい!と思われるのでしたら、会話練習した後に、全体で書く時間を設ければいいと思います。

要は、先生がクラスをコントロールし、ルールを設け、それにしたがってきちんと注意さえすれば、「あ、この先生は注意できる先生なんだ」と思って、そんなになめられたりはしません。

特に新人の先生の場合、「注意したら学習者に嫌われてしまうんじゃないか」と恐れて注意できない先生もいらっしゃると思いますが、そこはあまり心配しなくてもいいです。
たいていの場合、注意されれば「それはやってはいけないことなんだ」と認識して次からしなくなりますし、もし意図的にこちらを試している場合、上述したように「こいつ注意はできるやつだ」と思われて株が上がります。注意されてへそ曲げるのは生意気な子どもぐらいで、それも全体から見たら少数です。その少数の生意気な子どもに嫌われたくないから注意しない、というのはおかしな話ですよね(^^)

しっかり注意できるのも、一人前の教師になるために必要なことです。
クラスみんなが気持ちよく学習できる環境作りのために、先生方、怖さに負けずにがんばりましょうね(^^)




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2016年2月20日土曜日

本日のクラスのワンシーン 2016/2/20 少しでも点をあげるために必死の言い訳

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
当ブログにお越し下さり、ありがとうございます。


今日は土曜日。9時間授業の日です。
(といっても、午後一のクラスは新しい先生のための授業見学ですが)

午前の初級後半のクラスで課テストがありました。
といっても、実は先週すでに漢字と語彙のテストは済ませていて、しかも全員どちらも追試。
いや~、このクラスは社会人クラスなので普段は仕事で忙しくてなかなか復習する時間がとれない+週1回のクラスということで、やっぱり定着が悪いですね。

ということで、今日は文法テスト(文法+読解、聴解)・会話テストのほかに、漢字と語彙の追試もしました。

結果、会話は昨日の記事の方法に変えたおかげでまあなんとかなりましたが、語彙は一人追試、文法も一人追試、漢字は全員(と言っても2人ですが)追々試(^^;)

そしたらですね、漢字があと1問できれば合格だったクロちゃんが「私はこの漢字は本当は読める!なのになぜか違う言葉を書いてしまったの。本当に勘違い。だからこれは読めるってことで、合格でいいよね?」なんて言ってきたのです。

でもね、クロちゃん、「地図」はどうやっても「まち」とは読まないでしょう?「ち」も「ず」も「まち」に入っていないんだから。文脈的にもどうやっても、「まち」はおかしい。

再三の訴えも、申し訳ないが却下です。その訴えで心動きませんもん。



それを見ていた文法追試決定のコビちゃん、「私もいつもシャワーは速い。だから『シャワー』なんて悠長な音じゃなくて『シャワ』で十分だ。だからこれは合っている!」なんて言い出す始末。

でもね、コビちゃん、あなたの書いたのは「シャワ」ですらなくて「シャフ」だったのよ?
そして私が減点したのは1点。ほかの間違いも含めて、その文全部で1点。そしてたとえ1点上がったところで、あなたの追試は変わらない・・・

そのほかにもまぁいろいろいろいろ主張してきましたが、残念ながら私の同情を買えるような説得には出会えず、すべて却下でした。


その情熱を復習に向けてくれたら確実に点は上がると思うんだけどな~(^^;)
次回に期待することにします。




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2016年2月19日金曜日

会話テストの方法をちょっと変えてみました。

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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今日は午前大勢クラスで課テストでした。
現在学校は夏休みということもあり、速く進みたい人のために週3回6時間のコースも開いています。確かに速く進むのですが、そうなると2週間に1回課テストがあることになるので、けっこうテスト準備も大変になってきます(お互いにね^^;)

で、これまで会話テストは、会話のダイアローグを全部覚えてきてCDと同じように言う、というものだったんですが(この課で習った文法事項が集約されているため)、暗記って、結構大変ですよね?
かくいう私も、ある程度まとまったものを暗記して、しかもスラスラ言うなんて、結構苦痛を感じるほうです。それをやらせていたんだから、イジワルな先生ですね(^^;)

人数の少ないクラスなら何回かトライする時間もあるのですが、人数が多いと一発勝負。
実際、学習者の中にも暗記しきれていない人や、暗記に時間がかかって漢字や文法などほかのテスト勉強がおろそかになっている人が見受けられました。
負担が大きいように思えたのです。

ですので、ちょっと内容を変えてみました。
会話の暗記はダイアローグ全部ではなく一つだけ、そのかわり教師がいくつか質問するのでそれに答える、という質疑応答を取り入れることにしました。会話なんですから、突然の質問に的確に受け答えできるかを見るのもありだと思ったのです。

で、やってみた結果、今回は初めてということもあったのですが、受け答えができる、できないがはっきり分かれました~

テスト終了後、学生にテストはどうだったかと尋ねると、やっぱり(文法や漢字より)暗記のパートが一番大変だったとの回答。では今回質疑応答を取り入れたけど、今までのように暗記だけとQAがあるのとどちらがいいかと聞いたところ、なんとある女の子は「暗記だけの方がいい」と。
他の子ははっきりとした回答をくれなかったのですが、きっと女の子に先を越されて自分の意見が言いづらくなったということにしておきましょう。

でも、さっき「暗記が大変」って言ってなかった?言ってたよね?ね?

うーん、まったく参考にならない感想でした(笑)


こちらの手ごたえとしては、この暗記と質疑応答という二つの手法を使うのはなかなかいいと思います。授業でもさんざんペアワークやダイアローグ練習してますしね。

とりあえず、しばらくはこれで様子を見ていこうと思います。




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2016年2月18日木曜日

贈られた言葉

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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今日クラス前に急にある学習者から話があると呼ばれました。
クレームか?はたまた何かの相談か?と一瞬思いましたが、表情は明るくそんなんではない様子。

そしてこう言われました。
「自分は今まで先生のような教師に出会った事がなく、親にも学校の先生にも高いレベルを求められることはなかったので、そんなに努力することなく今まで生きてきた。でも先生に会って、自分も頑張れば出来るんだと言うことに気がつけた。だから大学に行こうと思う。」

あと2ヶ月で入学試験だからこれから受験勉強をがんばらなければならないということで、もうこの学校を辞めるそう。で、今日は挨拶だけしにきたようです。

今までたくさんの学習者を教えてきましたが、こんなことを面と向かって言われたのははじめてだったので、なんか、悲しい愛の告白を聞いているかのような感覚とでもいいましょうか。

つまりは辞めるということね、とか、今日もこれからクラスなんだからせっかく来たし受けていけばいいのに、とか、辞めやすいように上手くおだててるだけなんじゃ、とか、私そんなに高い要求したつもりないけどそんなに厳しく感じたか?とか、話を聞きながらいろんなことが頭をよぎりましたが、結局「辞めてしまうのは残念だけど、前向きな一歩を踏み出すためならそれも悪くないよね。」ってことで気持ちが落ち着きました。

少なくとも私に愛の告白(←しつこくてすいません)をしている時の学習者は、とてもスッキリした、今まで見たことないような顔をしていました。

どこまでがホントの話かわかりませんが、彼の人生が良い方に変わるきっかけになれたのなら嬉しい限りです。

でも、ホント私、そんなにビシバシ厳しくしたつもりも、何かハイレベルなことを要求したこともないですよ?しいて言うなら、この学習者は前回の課の単語テストで追々試まで受けました。追試で65%でしたが、追々試では見事100%をとりました。彼が「やればできる」と思ったきっかけとして思い当たるのはこれくらいです(笑) まさか追々試までやらされるとは思っていなかった、ということでしょうか。

私は学習者の能力を「やればできる」と信じているので、途中であきらめたりしません。そういう意味では確かに甘くない、学習者によっては厳しく映るのでしょう。でも、学習者から贈られた言葉を聞いて、変に甘くしたり妥協しないで信念持ってやってきて良かったと自信が持てました。

どうもありがとう。
この学習者の人生がさらに輝かしいものになりますように。




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2016年2月16日火曜日

ここだけの話、臭う人への対応どうしていますか?

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


最近入ってきた学習者が、体臭(ワキガ)が臭って困っています。
申し込みの段階からわかってはいたのですが、まさかそれを理由に断るわけにもいかず。
でもいざ授業となると、教室は狭いのですぐニオイが充満してしまいます。机間巡視しても近づき難いですし、ほかの学生への影響も心配です。
かと言って繊細なことなのではっきり言うわけにもいかず。
みなさんならどうしますか?

今まで出たアイデア
1 タオル等で鼻を抑える
2 マスクをする
3 鼻の下に香水をつける
4 花粉症用の鼻栓をする
5 自動で噴射する消臭剤を設置する
6 お香をたく
7 クラス全体に向けて、ここに来る前にはシャワー浴びてきてとアナウンスする
8 エアコン付けていても窓やドア全開にして授業する

対処療法がほとんどですが、根本的な解決策は7ですかね。でも、言い方とかものすごく気をつけなきゃいけませんし、何より当人が気づいてやってくれるのかが心配です。

何かいい方法をご存知の方、よかったら教えてください!





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2016年2月15日月曜日

本日のクラスのワンシーン 2016/2/15 クラスが大好きです!でも・・・

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


日本語あるある。

今日は「○○が好きです/きらいです」をやりました。

Q:アニメが好きですか?      → A:はい、大好きです(^○^)
Q:日本語のクラスが好きですか?→ A:はい、大好きです(^○^)
Q:宿題が好きですか?       → A:いいえ、きらいです(-_-)
Q:テストが好きですか?      → A:いいえ、大きらいです(>_<)

なんて健全な答え!!笑
私も学習者の立場だったら、テストも宿題もきらいですもんね(^^;)

クラスが大好きなのは教師にとってはうれしい限り♪
リップサービスでも、単純な私はうれしい~!!
そんなこと言われたら、また楽しい授業研究、がんばっちゃうもんね~(*^_^*)




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2016年2月14日日曜日

時間配分に気をつけよう

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


授業見学に入ったクラスで、先生が文字導入に30分の予定のところ、1時間使ってしまいました。
ご本人もやりながらうすうす気づいてはいたようなのですが、途中から変更もできず、そのままいったらこうなってしまったとのこと。
5~10分ぐらいならまだなんとかなりますが、30分挽回するのは至難の業。

テストを再来週に控えているため、進度の変更は無理。
しょうがないので一つの文法項目を次回に回して調整することにし、あとはなんとか超特急で終わらせていらっしゃいました。

ペルーでは学校によっては先生に進度も内容もおまかせ、というところがあるそうなのですが、そういうところやプライベートレッスンでしか働いたことがない先生は、時間配分やましてや教案を書くというご経験すらない、ということもあるかもしれません。

しかし、試験や進学を控えていたり、奨学金を申し込もうとしている学習者がいる場合、それまでにこのレベルまで力をつけてあげなきゃ、というような場合もあります。
何より学習者自身が「上手になった」という実感を得たいはず。
そのためにはある程度のスピード感というものも必要になってきます。

教師にとっても、計画を立て時間を管理する、という技術は、身につけておいて損はありません。
ゆるくするのは簡単ですからね。

・・・と偉そうに言っている私も、始めは時間配分がうまくできずに苦労しましたし、今でもクラスによっては計画通りに進まないことなんてざらにあります(^^;)
ただ、そうなったときのリカバリーのしかたを知っている、という違いだと思います。

ヨガと同じで、やりながら体得していくしかないんでしょうね。
私ですらなんとかできるようになったのですから、「私にはムリ」とあきらめず、がんばりましょう。
手始めに、時間に意識を向けることから始めてみてはいかがでしょうか。




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教え子が新聞に載りました!日本に行きます。

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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朝、新聞を開いてビックリ。
現在教えている学習者の記事がなんと丸々1ページ書かれているではありませんか。

※本人の承諾を得て掲載しております。

彼はイラストレーターで、県人会の奨学金で日本へ留学します。
なので私にも日本語にも全然関係ないということは百も承知ですが、やっぱり自分が教えている学習者がこうして華々しく紹介され、夢を叶える姿を見るのは本当に嬉しいですし、誇りに思います。

ちなみに、おそらくこのインタビューがなされた祝賀会のときに彼は日本語でスピーチをしたのですが、その原稿を書くのを手伝ってあげたり、日本語で書かれた書類を(なんちゃってで)訳してあげたりしました。それが私のささやかな自慢です(^^;)(わかってます、関係ないって)

私のクラスに来るのもあと半月。
日本語力をできるだけ伸ばすためにも、それまでビシバシ(笑)指導してあげようとおもいます(^^)





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2016年2月13日土曜日

上達するのに必要なことは?

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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当校では週3時間がデフォルトで、平日クラスは1.5hが週2回、土曜クラスは3hが週1回です。
なので、土曜クラスは1回で扱う内容が通常の2倍、さらに前回やってから1週間間があいてしまうというちょっと不利な条件です。平日仕事で来られない社会人も多くいらっしゃいます。


本日午前のクラス。
来週テストなので、今日は復習を中心にしました。
ですが、同じ課の内容で以前学習したことを忘れてしまっていました。
もう一度教科書を見て確認すると、「あ~!」と思い出していましたが、「ずーっと前にやったことだから覚えてられないよ!」とその学習者。

ですから!
少しでも忘れたことを思い出すために、もしくは忘却曲線をゆるやかにするために、こちらは宿題というものを出しているわけです。
それを全くやらないのなら、やっぱりどんな人だって忘れるでしょう。

そして、この発言をきっかけに、私は学習者が上達するための条件について考えました。


① 教師の教授能力
  まずはきちんと理解できるようにポイントを押さえた分かりやすい導入・説明、そしてクラス内でできるだけ記憶に残るような練習を提供すること。

② ターゲットに触れる機会が多いこと
  ここでターゲットは日本語のことです。語学学習は特に、一気に大量にやるより毎日少しずつでも触れていた方が忘れにくいし、定着しやすいです。そういう意味では平日クラスの方が週2回あるので、あまり忘れていないうちにまたクラスで日本語に触れることができます。
  さらに、宿題を出すことによって、クラスに来なくても習ったことを思い出す機会を作ります。

③ 学習者のやる気
  なんといってもこれが一番重要事項です。
  いくら先生の教え方がよくても、宿題をたくさん出しても、学習者がやる気にならなければ元も子もないのです。上述の学習者は、「仕事が忙しくて」と宿題を全然やってきていませんでした。本当にそうなのでしょうが、それはつまり、本気で日本語が上手になりたいとは思っていない、優先度が高くない、ということです。やる気がないから宿題をしない、やる気がないから覚えられないのです。本気で上手になりたければ、少しの空いた時間にでもちょこちょこと宿題を進めることができるでしょうし、クラスに来る前に少しでも復習することができるでしょう。


正直な所、とーーーっても頭がよくて、1回聞いたらすぐに覚えて忘れない、急に話を振られても習ったばかりの文法ですぐさま返事できる、と言う人なら、宿題をやらなくってもいいわけです。要は、できるようになればいいわけですから。
でも、そんな天才はほとんどいなくて、みんなコツコツ反復練習を続けて身に着けているのですよね。

①②は教師サイドでコントロールできることですが、③については・・・。
でも、教師の働き掛けやクラス運営で、うまくやれば少しくらいならやる気を上げることができると思うのです。それが私の永遠の研究テーマでもありますが。

とにかく、学習者が本気で上達したいと願い、やる気にならない以上、上達はありえません。
宿題をするもしないも、それが原因で課テストに合格するもしないも、全部学習者の責任です。

上達したいなら、とにかく練習してください。  

冷たいようですが、これが全てです。
勉強するのは、学習者自身です。
これが「教師はお手伝いしかできない」の本当の意味です。
自分のしたことが自分に返ってくるので、サボったらサボったなりの、本気なら本気なりの結果がついてくるのです。

来週のテストまでに、それに気づいて勉強してくれるのでしょうか?心配です(*_*)





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2016年2月12日金曜日

本日のクラスのワンシーン 2016/2/12 文末表現「だじ」

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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先週お休みしていた学習者が、本日フラッと現れました。
聞くと、体調不良だったそうです。
先週はテストラッシュ週間で彼のクラスも例にもれずテストだったので、本来ならテストをパスしてからでないとダメなのですが、まあそこは固いこと言わずクラスに入れてあげました。

そして、休む前に宿題で出していた作文を出してきました。

このクラス、たぶん作文を書くの初めて。
年が明けてから評価方法を見直しましたが、それ以前も私が赴任してから作文が評価に加わるようにしたのですが、あまりにも進度が遅いためたぶん書いたことがないのです。

そんな彼の初めての作文。
テーマは「ペルーの特別な日に何をする?」でした。

まず、忘れずに書いてきたこと自体はすばらしい。

そして内容。
えーと・・・。ははは(^^;)
結構な暗号解読文です。
極めつけは最後でした。
(以下そのまま)
「(前文省略)・・・みんな うち か パーティー へ います。わたし のために かぞく の ほうが
だじ。」


・・・だじ?


だじって、何?
だじって、何??
だじって、何~!?!?!?


「だじ」で文が終わるなんて前代未聞です。
「だじ」で始まる言葉なんていくら考えても思いつかないし、動詞や名詞じゃないようだし、「です」だとしてもいくらなんでも違いすぎだし、「大事」という言葉は知らないし、「大丈夫」だとしても文脈的におかしいですよね。

いくら考えてもわかりませんでした。
いくら友人と意見を出し合っても納得できる説明は出ませんでした。
今度彼がクラスに来たら聞いてみることにします(^^;)

それにしても、彼の頭の中は想像以上に奥が深いということが今回のことでよくわかりました☆


【追記】後日本人に確認しましたが、本人もわからないとのことで、真相は闇の中です・・・




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2016年2月11日木曜日

マレーシアの教え子たちの卒業式から1年がたちました。

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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去年の2月11日、ちょうど一年前、私はまだマレーシアにいて、2年間教えた教え子たちの修了式を迎えていました。
(マレーシアの記事は多くはありませんが、「世界をさすらう日本語教師の日々」にてご覧ください)
現在日本にいる教え子の一人が教えてくれて気づきました。

時がたつのは速いものですね。


私は3年マレーシアで日本語を教えていたのですが、そのうちの2年間、彼らの入学から卒業まで一緒でしたので、やっぱりちょっと特別です。
彼らは見事全員日本留学のための最終審査に合格し、全員そろって日本行きを決めました。
それまでの2年間のかれらのがんばりを見てきただけに、合格発表の日と修了式の喜びはひとしおでした。

そう、あの日私は修了証書授与の補佐でステージにいて、誇らしげに、そしてちょっと緊張した顔で証書を受け取る彼らを一人一人眺めていたっけ。

そして修了式終了後、なんとなく式場に残っていた学生たちと、「卒業したし、今日で最後だし」ということで禁断の恋バナで盛り上がったっけ。

いろいろなことが蘇ってきて、気づけば顔がニヤニヤしています。

いろいろ大変だったけど、楽しかったなぁ。
彼らと出会えたことに本当に感謝しています。

彼らは卒業し、私はマレーシアを去ったけれど、それで終わりじゃないんですよね。
彼らは今現在日本にいるし、私はペルーに来たけれど日本に帰国すれば彼らに会えます。数年後なら、マレーシアで会えます。

当たり前だけど、学校を去った後も人の人生は続いていて、関係も続く人とはずっと続いて行くんですよね。教え子のその後の人生を知ることも、この仕事の楽しみの一つかもしれません。
そして、その後の人生で日本に関係あることや日本語を使った仕事に就く人、日本語とは全く関係ない人生を送る人、いろいろいると思います。
でも、どんな人にも「日本語勉強していたころは(大変だったけど)楽しかったなぁ」と、そのころを振り返ったときに思ってもらえたらいいな。それこそが私が彼らに残したいものなのかもしれません。

私はどの国のどの学習者たちを思い出してもいつも顔がにやけるし、その楽しかった記憶が辛い時に私の支えになってくれているので。


今日は1年前の思い出に浸って当時のことを思い出し、これからのことに思いを馳せ、気持ち新たに「仕事がんばろう」と思ったのでした。





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2016年2月10日水曜日

本日のクラスのワンシーン 2016/2/10 イマドキの出逢い方

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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初級のガールズクラスは気持ちPOPな感じです。
今日は覚えたばかりの動詞文を使って、友達に質問してみました。

学習者A(12歳)「デートをしますか。」
学習者B(16歳)「いいえ、しません。遠いですから。」
(遠いですからはスペイン語)

遠距離か〜と思っていたところ、彼氏外国に住んでました〜
しかもペルー人じゃなくて、外国人でした〜
そして出会いはネットのチャット
でした〜

付き合いはじめて1年ぐらい経つそうなのですが、直接会ったことがあるのは一回だけ。学習者(16歳)がお相手の国まで1週間遊びに行ったそうで、いつもはスカイプだそうです。

しかし、何ですな。
言葉の壁がないというだけで、16歳でありながらもう恋人選びに国の制限がありません。国内市場に限定しなくていいという訳です。
そして、会ったことがなくても恋人だと言えるその器。す、すごい。
 
こういうの聞くと、今時だなって思いますし、それがいい出会いだったなら、出会う手段や方法、場所なんかも「〜ものだ、〜べきだ(べきではない)」なんていうルールはないんだって思います。

7月に彼氏が来るそうで、その時を今から心待ちにしています。




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2016年2月9日火曜日

本日のクラスのワンシーン 2016/2/9 イジワルな質問

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
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今日から初級中盤クラスに新しいメンバーが加わりました。

今日は「〜たい」を勉強し、なんでも好きな質問を考えて友達に聞こう、という練習をした時のこと。  

ある学習者がイジワルな質問をしました。
「高校を辞めたいですか。」

学習者A「はい、辞めたいです。でも、無理です。」

高校生らしい素直な答えです笑

そして順番が回って来てまたさっきのイジワルくんがイジワルな質問をしました。
「今、うちに帰りたいですか。」

これを聞くってことはつまり、帰りたいのかな?ちょっとこたえをドキドキして待っていたら、
学習者A「いいえ、帰りたくないです。日本語を勉強したいですから。」
学習者B「いいえ、帰りたくないです。日本語は面白いですから。」

はい、本日の胸キュンいただきました〜

二人ともまだ10代で親に来させられていると思っていましたが、そんなに日本語好きだったの??
リップサービスだとしてもうれしいです(^^)

いつまでもそう思っててもらえるように、楽しい授業作り、頑張ります!




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2016年2月8日月曜日

学習者の旅立ち。また戻ってきてくれるのを待っています。

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今日から初級中盤クラスに新しいメンバーが加わりました。

今日は「〜たい」を勉強し、なんでも好きな質問を考えて友達に聞こう、という練習をした時のこと。  

ある学習者がイジワルな質問をしました。
「高校を辞めたいですか。」

学習者A「はい、辞めたいです。でも、無理です。」

高校生らしい素直な答えです笑

そして順番が回って来てまたさっきのイジワルくんがイジワルな質問をしました。
「今、うちに帰りたいですか。」

これを聞くってことはつまり、帰りたいのかな?ちょっとこたえをドキドキして待っていたら、
学習者A「いいえ、帰りたくないです。日本語を勉強したいですから。」
学習者B「いいえ、帰りたくないです。日本語は面白いですから。」

はい、本日の胸キュンいただきました〜

二人ともまだ10代で親に来させられていると思っていましたが、そんなに日本語好きだったの??
リップサービスだとしてもうれしいです(^^)

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引っ越しテストです

2007年からエキサイトブログでブログを書いてきましたが、このたびbloggerへの引っ越してきました。
今日はblogger初投稿です!(^^)

これより前の記事は本家ブログ「世界をさすらう日本語教師の日々」に書いたものを持ってきました。まだ当分本家ブログからも記事は消さないでおきますので、よかったらそちらもご覧になってください。

毎日私に元気をくれる学習者たちとの楽しい時間をお伝えし、少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです。

どうぞよろしくお願いします。




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2016年2月5日金曜日

テストラッシュです。

ちょっと最近ブログが書けていません。
今週はテストラッシュで、追試者もいて、対応に追われています。
とりあえず、今週は仕事モードということで。 
書きたいことはいっぱいあるので、落ち着いたらまた記事アップします。




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