2016年1月31日日曜日

本日のクラスのワンシーン 2016/1/30 ペルーのリサイクルシステムは非公式労働者が支えてる?

初級のクラスはキラキラパワーと成長が目に見え、授業のテンポが速くて楽しいのですが、中級以上は日本語でいろんな話ができるのでこれまた楽しい!
その国に関する情報や知識を学生から得ることも多々あります。

最近上級クラスではゴミ問題を取り扱っています。

リマの街はゴミだらけです。 
自治体に雇われたお掃除する係りの人が掃除している姿をよく見るのですが、それでも人々が次々にゴミを捨てていくので全然きれいになりません。ゴミを捨てる捨てないはやっぱり人の意識によるものなので、本当に残念になります。 
なんでゴミをゴミ箱に捨てない人がこんなに多いのか聞いてみたのですが、クラスに来ている学習者はちゃんとゴミ箱に捨てる人たちなので分からないとのこと。
ただやっぱり親や親戚、周りの人がやっているのを見ているからではないかと。

で、リサイクルの話になったので、ペルーのリサイクルシステムについて聞いてみました。
学習者の話をまとめると、ゴミを分別して捨てるゴミ箱は公共の場所には徐々にではありますが設置されるようになってきましたが、一般住宅やアパートなどで出るゴミを分別回収する仕組みはまだ整っていないとのこと。住んでいる地区にもよりますが、実施しているのはほんの一部の地区だけのようです。なので、ぜーんぶ一緒のゴミ袋に入れて、ゴミ回収の日の前日の夜などに道に出しておきます。 
じゃあ、リサイクルされることなくぜーんぶ埋め立てか焼却されるのかというとそうではなく、ペットボトルや缶、紙などは集められ、リサイクルされているとのこと。
でも分別することなく同じゴミ袋に入れてだしているのだから、どうやってそのような資源ごみを集めているのかということを質問すると、ちょっと口が重くなりました。曰く「インフォーマルな人たちが集めている」そうなのです。

私も見たことがあるのですが、道のゴミ袋を漁る貧困層の人たちがいます。最初、まだ使えるものなどがないか物色しているのかと思っていたのですが、どうも彼らが捜しているのはペットボトルや空き缶など。それらを集めて業者に持っていくと換金してくれるのだそうです。
そう、彼らがリサイクルシステムの一端を担っているのです。自治体に雇われているわけではないから「インフォーマル」なわけです。日本より貧困層厚いですからね。それに日本でも同じようなシステムありますよね。

もちろんリサイクルを推進するNPO団体もあって、たとえば学習者の一人が所属しているNPOは、ペットボトルのふたを集めて売ったお金で車いすを購入し必要な人に寄贈しているんだそう。
そういえば私が小学生だった頃、学校で空き缶のプルタブを集め、それをどこかの車いすを購入する団体に渡していたっけ。

もちろん、私が学習者から聞いた話がペルーのリサイクルシステムの全てではないでしょうし、情報の偏りがあることもあるでしょう。
でも、全体の一部であることも事実です。


社会が変わればしくみもやり方も変わる。


そこに住んでいる人たちがその社会のしくみを作るんだな~、「社会とは、国とは人である」って以前誰かが言ってましたけど、本当だな~、と改めて思いました。






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