2016年1月31日日曜日

本日のクラスのワンシーン 2016/1/30 ペルーのリサイクルシステムは非公式労働者が支えてる?

初級のクラスはキラキラパワーと成長が目に見え、授業のテンポが速くて楽しいのですが、中級以上は日本語でいろんな話ができるのでこれまた楽しい!
その国に関する情報や知識を学生から得ることも多々あります。

最近上級クラスではゴミ問題を取り扱っています。

リマの街はゴミだらけです。 
自治体に雇われたお掃除する係りの人が掃除している姿をよく見るのですが、それでも人々が次々にゴミを捨てていくので全然きれいになりません。ゴミを捨てる捨てないはやっぱり人の意識によるものなので、本当に残念になります。 
なんでゴミをゴミ箱に捨てない人がこんなに多いのか聞いてみたのですが、クラスに来ている学習者はちゃんとゴミ箱に捨てる人たちなので分からないとのこと。
ただやっぱり親や親戚、周りの人がやっているのを見ているからではないかと。

で、リサイクルの話になったので、ペルーのリサイクルシステムについて聞いてみました。
学習者の話をまとめると、ゴミを分別して捨てるゴミ箱は公共の場所には徐々にではありますが設置されるようになってきましたが、一般住宅やアパートなどで出るゴミを分別回収する仕組みはまだ整っていないとのこと。住んでいる地区にもよりますが、実施しているのはほんの一部の地区だけのようです。なので、ぜーんぶ一緒のゴミ袋に入れて、ゴミ回収の日の前日の夜などに道に出しておきます。 
じゃあ、リサイクルされることなくぜーんぶ埋め立てか焼却されるのかというとそうではなく、ペットボトルや缶、紙などは集められ、リサイクルされているとのこと。
でも分別することなく同じゴミ袋に入れてだしているのだから、どうやってそのような資源ごみを集めているのかということを質問すると、ちょっと口が重くなりました。曰く「インフォーマルな人たちが集めている」そうなのです。

私も見たことがあるのですが、道のゴミ袋を漁る貧困層の人たちがいます。最初、まだ使えるものなどがないか物色しているのかと思っていたのですが、どうも彼らが捜しているのはペットボトルや空き缶など。それらを集めて業者に持っていくと換金してくれるのだそうです。
そう、彼らがリサイクルシステムの一端を担っているのです。自治体に雇われているわけではないから「インフォーマル」なわけです。日本より貧困層厚いですからね。それに日本でも同じようなシステムありますよね。

もちろんリサイクルを推進するNPO団体もあって、たとえば学習者の一人が所属しているNPOは、ペットボトルのふたを集めて売ったお金で車いすを購入し必要な人に寄贈しているんだそう。
そういえば私が小学生だった頃、学校で空き缶のプルタブを集め、それをどこかの車いすを購入する団体に渡していたっけ。

もちろん、私が学習者から聞いた話がペルーのリサイクルシステムの全てではないでしょうし、情報の偏りがあることもあるでしょう。
でも、全体の一部であることも事実です。


社会が変わればしくみもやり方も変わる。


そこに住んでいる人たちがその社会のしくみを作るんだな~、「社会とは、国とは人である」って以前誰かが言ってましたけど、本当だな~、と改めて思いました。






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2016年1月30日土曜日

学習者の短期留学。帰ってくるのを待っています。

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


ある学習者が来月からスペインに半年留学するので、今日はその激励会でした。
クラスメイトも一緒に、いつものFUYUへ。 
(食べたいもの聞いたら中華へ行きたいと言ったので。決して私たちの好みではありません)

がんばって知っている日本語で話そうとするトニーくん。合気道愛好者。
 日本語も合気道の影響で習い始めました。
 スペインに行っても日本語を勉強し続けるのか聞いたところ、教科書を買って行って自分で勉強するといいます。 どうも住む町に日本語を習えるところがないようなのです。

 彼は私にとって癒しでした。
 姿を見るだけで、嫌なことがあっても元気になれました。
 そんな彼と半年間も会えないなんて寂しすぎるのですが、とにかく帰りを待ってます。


いってらっしゃい☆




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2016年1月29日金曜日

感情を見つめて得た気づき。日本語教師としての私が大切にしているもの3つ。

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


頭では理解したつもりでも、実践ではそううまくはいかないってこと、ありますよね。 今回はそんなお話です。

最近感情を大きく使うことが続きました。

以前ネガティブな感情から学ぶことという記事を書きましたが、今回「どうして私はあんなに感情が動いたのだろう」と後日自分の気持ちを見つめることで、学びが多くありました。

私は「教師は自己成長し続けなければいけないものだ」という信条を持っているようです。

「〜ねばならない」「〜でなければいけない」ことなんて、ホントはないんですけどね。 そのために過去に自分で自分に制限を課したり、目標を課したり、自己投資したりして自分を向上させるべくがんばってきました。M(笑)かと思うほどけっこうストイックだったと思います。先日も書きましたが、私は成長することにものすごく喜びを感じるタイプの人間です(関連記事→クラスの満足度は生徒のモチベーションを左右する)。その自負があるため、それができない、もしくはしない人を見ると、ものすごくイライラしたり感情的になるようです。それはお相手に自分がしてきたのと同じようにすることを無意識に求め、期待しているからなのです。(関連記事→目から鱗!人に優しくしたければ、まずは自分に優しくするべし )。
 
その人にはその人の考え方や価値観があって、私とは違う。
頭では分かっているつもりでしたが、感情が大きく動いたということは、本当に「つもり」なだけで、その違いを受け入れるまでには至っていなかったということでしょう。 でもやっぱり人にモノを教えるという仕事上、私は教師の勉強と成長は必要不可欠だと思います。それは私が大切にして実践していけばいいことで、これからそれを人に期待したり押し付けたりするのはやめようと思います。(いつも同じようなこと言ってる気がしますが^^;)
 
また、価値観の違いにもいろいろあります。
  私が学習者に達成感や成長する喜びやintellectualな楽しみを与える授業を目標としている教師なら、学習者が授業の間ひたすら楽しむ(enjoy,fun)ことや日本語に触れる歓びを味わってもらうことに重点を置く先生もいらっしゃることでしょう。
 
では価値観の違う人と、どうやって一緒に仕事をしていけばいいか?
 ここです。
これを突き詰めて、もう一つ分かったことがありました。
 
私は「学習者のことを想って授業作りをしているか 」ということを一番大切に思っているようです。

先程挙げたの教師の自己成長も、いうなれば学習者に少しでもいい授業を提供するためです。
学習者あっての教師。
日本語を学びたいと言ってくれる人がいるからこそ私たちの仕事があるわけで、その感謝の気持ちを忘れてはいけませんし、その学習者のニーズを満たすために私たちはいるのだと思っています。
ですから、語学を上達させたいという学習者はもちろん、たとえば日本語は実はあまり覚える気がなくてただその時間を楽しめればいい、という学習者のために、日本語を使ってひたすらfun!を追求した授業を提供する先生がいらっしゃるならそれはまったくもってOKなわけです。
要は、学習者のニーズを満たすために、必死で考えて準備する先生なら、そういう情熱がある方なら、きっと一緒に仕事していけると思いますし、学ぶところも多いと思います。見ている方向が同じですから。
 
しかし逆に、「ラクにお金もらいたいだけだから、テキトーでいい」とか「学習者の満足度なんて興味ない」などと考えている方がいらっしゃるとしたら、きっと一緒にお仕事できないと思います。お互い違和感感じまくりで、居心地悪いはずですし。
その方に少しでも「教えるの上手になりたい」という気持ちがあるなら別ですよ?
でも「教案なし、もしくはあっても使い回し、時間よ速く過ぎてくれ」なんて方とは、もし同じ職場だったとしても、きっとお互い距離を置いてしまうと思います。ここまで価値観がずれていたら、同じ方を見ては進めませんから。
「引き寄せの法則」でも、同じ波動同士は引かれあい、そうじゃないもの同士は離れていくと言っていますし、これは自然なことなんだと思います。
 
さらにいえば「今ここの日本語学習環境を少しでもよくしたい」ということもいつも考えているようです。
これは協力隊魂とでもいいましょうか、コスタリカ以来すっかり潜在意識に刷り込まれてしまいました。
 
なんのために自分は今ここにいるのか。
今ここで自分がしなければならないことは何か。
今ここでの自分の役割とは。
今ここで自分に何ができるか。
 
状況を分析し、情報を集め、最大限に改善できる方法を考えます。
タイミングや使える資源も考えます。優先順位も順番も考えます。
周りからの評価とか、人からどう思われるかとか、成功とか、そういうのを気にすると最初の目的とずれてくるので、見返りを求めないボランティア精神といいますか、自分の仕事の軸となるものをしっかり確立しなければなりません。 
信念、軸があれば、考えも言葉も行動も一貫していてブレがありません。 
ブレがなければ、人の信用を得られます。 
反対に信念のない軽はずみな言動、つじつまが合わない言動などは、信用を失います。 
周囲との有機的なかかわりを持つ一人の人間としての役割、自分のやったことが周りに与える影響、それは少しでも状況をよくすることができているか、そういうことも仕事をする上でしっかり考え、そして行動しなければと思っています。


感情を大きく使って非常にエネルギーを使って疲れたのですが、その分大きな気づきと学びをもたらしてくれました。そしてそんな時に自分がどのようになる傾向があるのかも。 
きっと、今、このタイミングで、私に必要な学びはこれだったのだと思います。
小さな一歩だけど、これでまた一つ自分を知ることができました(^^)




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2016年1月26日火曜日

合格発表!果たして結果はいかに…?

こんにちは。さすらいの日本語教師です。
本日も当ブログにお越しくださいまして、ありがとうございます。


本日は12月に行われた能力試験の合格発表の日でした。
正直、今回ほど結果が気になったことはこれまでありません(と言ってもそれほどドキドキもしていませんが)。やっぱり対策講座やって、学習者が合格に向けて頑張る姿を見てきましたから、その努力が報われるといいな〜と。
 
ペルー時間の午後8時が発表開始時間で、ネットで見れます。私たちはその時間を約2時間ぐらい過ぎてからアクセスしたのですが、アクセスが集中していてなかなか開けず、全員見るのにものすごく時間かかりました(^_^;)
 で、結果は…

 
対策講座受講生18人中11人合格!!(合格率約60%) 

実は一人何度やってもエラーになって見れていないのですが。
 
合格した皆さん、おめでとうございます\(^o^)/
 
実力に関係なく受けたいレベルを受けてもらっての合格率6割なら、まずまずですかね。N5の合格者数が思ったより伸びなかったのが残念ですが、対策講座の最後の方で休んだりしていたようですから、やっぱり追い込みが足りなかったのでしょう。
 
この結果をふまえ、対策講座も改善すべきところは改善して次に生かしていきたいと思っています。
 
皆様が教えている学習者たちはいかがでしたでしょうか。無事合格されてるでしょうか。
 
とにかくこれでみなさんの気がかりが一つ減ってよかったですね。
世界中の受験者の皆さん、本当にお疲れ様でした☆




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2016年1月24日日曜日

大きな成功、細部に宿る~日本一のエンターテイナーから学んだこと

最近の大きな話題と言えばSMAPの解散危機報道。
1月18日の生放送をネットで見てどうも解散はしないらしいと知るまで、毎日「どうなるんだろうね?」と友人と話していました。
熱烈なSMAPファンというわけではありませんが、彼らの番組はそれなりに見てました。 わりと同年代なので、彼らの活躍する姿(個人でもグループでも)に元気をもらっていました。

そして休みの今日、きっと解散を回避するためにファンがアップしたのであろういろんな映像やインタビューをゆっくり見ることができて、あらためて彼らのやってきたことはすごいな~と。
 一人一人が「世界に一つだけの花」を見事に咲かせているし、もちろん5人集まってもすばらしい。
見えるところだけでもすごいのに、一流エンターテイナー、やっぱ見えないところでも一流。 
今日初めて中居くんがライブのプロデュース(振りや音作り)を長いこと一人でやってきたということを知りました。 彼のライブやテレビに対する想いやこだわりを知って、心に響いたことがたくさんあったので、備忘録として書き記しておきます。 
これ、ライブ・本番→授業、お客さん・みなさん→学習者、というように、自分の仕事に置き換えて言い換えてみると、本当に身が引き締まります。

・(中居君は)他のメンバーに見えないところで、何年も一人で(ライブの曲作りを)やっていた。 
・ライブは結果。本番がよければその過程は正直どうでもいい。お客さんには関係ないことだから、別に明かすようなことでもない。
・ライブには正解がない。だからすっごい考える。
・ライブは、できるまでが好き。つらいけど。
・すべてはお客さんに喜んでもらうために。 
・ハンパなモノを作ってもハンパなモノしか残らないのならば、なにかみなさんの記憶に残るモノを。ちょっと限界に挑戦しよっかと。 
・自分にはどれだけのハングリー精神があるのか、ちょっと自分で自分を試したくなった。 
・基本は自分たちが楽しいとか楽しみたいとか自分たちが面白いもの、というよりも、とにかく見ている人が「やっぱ面白いな」って思ってもらえるようなもの 
・このままステージでぶっ倒れたら、これ本望かもって一瞬頭よぎった。 
・いいモノ作ろうと思うと、もう本当にキリがない。 
・自分はそう思ってないけど、周りみんなが「細かい」って。一秒差にこだわるのは、やっぱ細かいかな。 
・見返りとか評価とか手柄とかばっかりを追い求めていたら絶対足並みがそろわなくなるから、私利私欲なく、とにかくいいモノ作るためにがんばりましょうと。 
・「大きな成功、細部に宿る」。とにかく細かいところまで詰めてやる。細かいところができなくて全部がざっくりになっちゃうと、どうしてもゆがんでしまうから、やるにはしっかり根拠がないとおかしいわけで。根拠が濁るということは結果も濁って、結果が濁るということは全体的に全部フォーカスがぶれてしまう。だから細かい根拠と説得力がある理由というのが1個1個大事になる。


中居君のすごいところは、マルチタレントですごい努力も苦労もしているのに、それを決してひけらかさないこと、そして他のメンバーや「SMAP」を心から尊敬していること、そして謙虚なこと。

私も「大きな成功、細部に宿る」を胸に、謙虚さを忘れずに、自分の仕事一つ一つに丁寧に取り組んでいきたいと思いました。

2016年1月19日火曜日

テストの見直し。よりよい評価を目指して。

いつものことながら、気になってはいてもおしりに火がつかないと取り掛かれません。
今回も、今週末にテストがある・・・という段になってからようやく動き出しました。(おそいっつーの)

以前の評価はこの4つ。
 ①課テスト(漢字、語彙、文法)
 ②単語テスト
 ③会話テスト
 ④作文

大きく変えるのは、今回から聴解と読解も評価に入れる点。 
今の学校ではバックワードデザインを採用しています。 
つまり、目標を先に立てそれを達成するために授業をデザインするというもの。もしくは、評価を先に決め、それにパスできる実力を授業や宿題で養うというもの。 
やっぱり目標としているのが4技能を伸ばすことですし、会話(話す)と作文(書く)が評価に入っているのだから、聴解(聞く)と読解(読む)も評価に入れないと。そのための練習もクラスでしていることですし。

それにともなって、課テストの内容も変更。
今までは漢字、語彙、文法のという内容でしたが、漢字を独立させて漢字テストにして「読み」と「書き」両方扱い、聴解を入れます。
読解は別紙配布しますが、点数は課テストの一部にします。

というわけで、新しい評価は以下の通り。
①課テスト(語彙、文法、聴解、読解) ※読解は別紙にて配布
漢字テスト
③単語テスト
④会話テスト
⑤作文

ということで、新しく①聴解問題、②読解問題、③漢字テスト を作ることになりました。 
今週末までに、とりあえず2クラス分、間に合うかしら・・・ははは~(^^;)

自分で自分の首をしめることになりますが、しょうがないですね。 よりよい評価のために。
仕事に甘えは禁物!(と、自分に言い聞かせています 笑)

プロだから、妥協したくありません。
プロだから、がんばります。

2016年1月18日月曜日

内発的動機づけを高める方法~仲間がいるからがんばれる!

授業開始から1週間ちょっとたちました。
平日クラスは週3日、土曜クラスも2度目の授業を終え、クラスメートとも打ち解けてきたようで、休み時間に楽しそうなおしゃべりの声が聞こえてきます。 
こうなったら一安心。クラスメートとの関係性は、今後の学習の継続に大きな影響を与えるからです。

ここでちょっと動機づけのお話。 
動機づけといえば、よく外発的動機づけと内発的動機づけに分けられて考えられがちですが、そこに関係してくるもので自己決定理論というものがあります。自己決定理論では、動機づけを自己決定の度合いによる連続体とみなし、たとえ外発的に動機づけられている場合でも、どれだけ自分にとって価値があるか、重要だと考えるか、という「内在化」によって自己決定的、つまり内発的動機づけに近づく、変わりえる、という考え方をしています。

内発的動機づけを促進するには次の3つの欲求が満たされることが必要だと言われています。 
①自立性(自分で決めていると感じること)
②有能感(自分はできる、と自信が持てること) 
③関係性(仲間がいること。いい関係が築けていること)

クラスメイトと仲良くなって、一緒に支えあって勉強することができるというのは内発的動機づけにとってとても重要なこと。 
一人ではつらくて嫌になる地味~な作業も、例えば追試になって誰かの助けが必要なときも、支えてくれるクラスメイトがいれば乗り越えられるというもの。何より、同じ興味・関心を持っている仲間がいるってだけで、「一人じゃない」って思えますよね。

先週土曜に始まったばかりのBasico1クラスは、ちょっと理解が遅い学習者を周りみんなで助けてあげていました。

上級クラスでは、前の課のテストに合格しなければクラスに復帰できないAさんのために、ずっとクラスに来ているBさんが、夜スカイプで勉強を手伝っていたそうです。Bさん、普段寝るのは夜9時ぐらいと早いのですが、Aさんの仕事が終わるのが遅いため、それに付き合って10時から眠い目をこすりながら手伝ったそうなんです。
 おかげでAさんは一発でテストに合格できました。

初級後半のある学習者Cは、明らかに学習者Dが来ているから続けているようなもので、学習者Dが万が一クラスに来ないようなことになれば学習者Cも確実に来なくなるでしょう。

初級中盤のあるクラスでは、休み時間に連れ立っておやつを買いに行くのが何よりも楽しみな様子。授業後もよく一緒にケーキ屋やらアイスクリーム屋やら、日本関係のイベントやらに一緒に出掛けて行ってます。

ライバルや仲間の存在って、本当にすごいですよね。力を何倍にもするし、心も強くなります。 
同じ興味を持って集まった者同士、ぜひ支えあって、いい関係を、できれば一生モノの友情を築いてほしいなぁ、と思います。
そしてずっと、日本語を勉強し続けてね(^_-)ー☆

2016年1月13日水曜日

インターン生がやってきた

はるばる日本から、うちの学校にインターンがやってきました。
なんでも「トビタテJAPAN」という官民共同海外留学支援制度を利用し奨学金を獲得してきたようです。
今の時代ははいろんなプログラムがあるんですね~。

いやいや、なかなかの好青年で、さすが奨学金獲得競争に勝った人物だけのことはありますね(←上から目線コメント笑) 
2日前に着いて、昨日はこれから住む場所へ荷物と共に移り、早速本日から精力的に授業見学に入っています。 
人数多いクラスだと、近いところに座っている学生をお願いしたりできて助かっています。

これから2か月、どうぞよろしくお願いします。

2016年1月12日火曜日

全てのクラス開講&一教師の反省

本日火曜日でもって、すべてのクラスが開講しました。
これで全員と会えました(実は2人明日のクラスから合流なのでまだですが)。 
午前には夏休みスペシャルの子供向けクラスも開かれました(担当は私じゃありませんが)。

今日担当した2つのクラスは、見事に復習していませんでした(T-T) 
ので、復習だけにずいぶん時間がとられてしまいました。 
なぜクラスの前に、忘れていること確実の前の課を復習してこないんだろう?学校でやるからいいか、と思っているのか?とちょっとイラッとして、そしてふと我を振り返りました。

私は去年からよく学習者に言っていることを自分でできているのでしょうか?

教師だって、授業前に復習が必要ですよね?教案や教具を見直す作業。
私はいつも新しい課が始まる前に教案を見直すんですが、毎回「なんでこんなしょぼい教案でクラスができたんだろう?」と情けなくなります。私の場合、教案改定は毎回必須ですね。ひどい課なんてすでに第4版ぐらいになってます。教材も結構入れ替えしてます。使いづらかったものを不採用にし、その代わりに新しいアクティビティ入れてみるとか。
教師もクラスが始まる前に、教案見直しと言う名の復習、大切です。
教案見直して改訂するたびにいい授業ができるようになっていると思えば、自分もまだまだ成長しているんだと感じられますしね。

復習に関してはまあできているとして、他のことはどうでしょう? 
例えば声に出して練習するんだよ、と言っているのに自分はスペイン語の文型を声に出して練習していない。 
この単語、全部覚えてきてね、と言っているのに、自分はスペイン語の新しい単語、全然覚えていない。 
「忙しかったから」「仕事があって」などの理由は「言い訳無用」と受け付けないのに、自分もできない理由に同じことを挙げる。

できてないことばかりです(^^;) 
ので、これからは謙虚に、自分も学習者である自覚を持って、自分が学習者に言ったことは自分もやる気持ちで今年は頑張りたいと思います。

2016年1月11日月曜日

平日クラス開始!お久しぶり&はじめまして

土曜に引き続き、本日月曜から平日クラスがスタートしました。
私は当分、月・水・金が午前中、火・木が夕方から授業になっています。

月曜朝いちばんは、新BASICO1のクラス。 
3人登録があったのですが、2人しか来ませんでした。
12歳と16歳の笑顔がとってもキュートな女の子。 かわいい子は見ているだけで癒されますね☆ 
そしてかわいいだけでなく、理解や覚えるのも速いです。
さすがピチピチの10代。これぞ若さ。

そして次がBASICO2のクラス。 
史上初人数の多かったクラスが朝と夜に希望によって分かれ、そこに12月の集中講座参加者が合流。 さらにさらに新メンバーも合流して、懐かしい顔ぶれと始めましてが入り乱れています。 
すでに9人いますが、さらに2人増える予定。にぎやかです。 
夏の昼に、教室にぎゅうぎゅうになってしまうと暑いため、グループを2つにわけようかとの案も出ています。 
今日さっそく新しい課に入ったのですが、予習をしてきた人とそうでない人の差が、今日はばっちりでてしまいました~
 これからどうなるか、楽しみです(^^)

2016年1月9日土曜日

2016年明けての授業開始!学習者たちが返ってきた~

本日から授業再開です。
一番間が空いたクラスとは実に1か月ぶり!
みんな笑顔で来てくれました(^^)
休みはたしかに楽しかったけど、私はこの人たちと過ごす時間も大好きなんだな~って、久しぶりに会って思いました。

そして、さらに嬉しかったのは、旧年中最後の方は忙しくて来られなかった学習者が2名、戻ってきてくれたこと。
数か月日本語から離れていたのに、こうやって新年からまた日本語を勉強したいと戻ってきてくれたこと、本当に嬉しく思います!

そしてそして、今日から新Basico1、始まりました。
新しい学習者7名を迎えることができました。
そうそう、新年から新しい先生も加入し、今日は授業見学に入られました。
私は2,3週教えて授業を見てもらって感覚をつかんでもらい、その先生にバトンタッチする予定です。
週1回3時間なので、集中授業と同じスピード。
初日から飛ばす授業に、新しい先生も、そして学習者たちもびっくりしたことでしょう。
最初こそ覚えること多くてきつく感じますが、でもがんばって続けてほしいものです。

ある学習者は習ったことを結構忘れ、ある学習者は以前とかわらない調子で話せます。
いろんな新年の幕開けの仕方。
それでも、この学習者たち誰一人やめることなく、今年ずっと一緒に走り続けたいと願ってしまうのでした。

2016年1月7日木曜日

中級以上のクラスに新たに取り入れる会話上達法

去年の最後の中級の授業。
正確には初級から中級への橋渡し期間が終了し、新年から本格的に中級教材を使っての授業が始まる学習者たちに、中級の勉強は初級と違うということを話していたときのこと。
そのときいた2人の学習者に、ものすごい本気の目で訴えられたんです。

「もっと話せるようになりたい」と。

一人は、頭で理解していても口から出るまでものすごく時間がかかります。
一人は、ある程度のスピードで話すけど文法的なミスが目立ちます。
でも、二人とも想いは一緒。
ついでに言うなら教師も一緒。

そこで私は真剣に、じっくり考えました。


ただやみくもに話すだけでもダメ。文法的にも正しく、かつ即座に反応できるようにするにはどうしたらいいか?
   ↓
正しい例文の蓄積(文法、音韻ともにナチュラルなもの)が必要
   ↓
耳と口で反復練習することにより、知識としてではなく技術として身に着く
   ↓
シャドーイングがいいのでは?


ということで、中級以降のクラスでシャドーイングを取り入れてみることにしました。 
シャドーイングの効果については、もうすでにたくさんの研究報告がされているので、みなさんご存じの通り。 発音や流暢さだけでなく、文法力、語彙力、聴解力も伸びますし、なにより正しい文が口からすんなり出てくるようになるので、学習者たちの願いをかなえるには最適な練習方法かと。 
テキストは、市販されている日本語学習者用シャドーイング教材を使用します。 
毎回の授業のほんの数分から十数分、シャドーイングの練習や到達度を見るのに時間を使うだけなら、進度にもそれほど影響は出ませんし、音源があれば自宅でも練習できます。 

そしてせっかくやるなら、評価が伴った方が努力が報われるしやる気も出ます。 
ということで、初級では、各課の会話を暗記して時間内で言う、というのを会話テストにしていますが、中級以降はシャドーイング、もしくはその例文を暗記して言うことを会話テストとして扱うことにします。
とは言っても、シャドーイングはとても負荷が高い練習方法だし地道な練習なので、学習者が途中でくじけないようこちらもしっかりケアしていく必要があります。

実は、シャドーイングを長期間きちんと授業(外)で扱うの、初めてなんです。 単発の練習には使ったことありますが、練習法の一つとしてであって、それで会話力を向上させよう、評価しようとしたことはありません。

でも、学習者の夢実現のためにぜひとも試してみたい。 

なので、もしこれをお読みの方で、なにか注意点やアドバイス等ございましたら、ぜひともコメントよろしくお願いします!

2016年1月6日水曜日

授業再開に向けて準備開始

今週土曜日から、いよいよ授業再開です。

工事関係ではなく、仕事をしにオフィスに来たのはひさしぶり☆ 

1月から新規開講する平日basico1と土曜basico1にも、登録者がぼちぼち集まってきつつあるようです(^^)
事務所にいても、問い合わせとか申込者が来たりして、その都度テンションあがります↑

さあ、お正月気分はもう終わり。
師匠から暖かいメッセージもいただいて、目標も立てたし、心機一転、新年の授業を開始する心づもりができました。 
また学習者に120%満足してもらえる授業ができるよう、精進していきたいと思います。

応援、よろしくお願いします。